文学な不動産

自分らしく、自然体で。

大正時代末期に開通した高徳線。
木太町駅が開業したのは、それから半世紀以上を経た昭和61(1986)年。
翌年、この一軒家はその駅のほど近くに建てられた。
高松駅から電車に揺られること10分あまり。無人の木太町駅を降りて歩くこと5分。
時折田んぼが視界をひらく住宅街のなかに、その家は佇んでいる。


住宅街のこじんまりとした一軒家、お邪魔します…あれ?


外観はいたってシンプル。強いて言うなら、軒とは別に各窓に庇がついていて、設計者の優しさを感じる。
玄関の引き戸を開けて家のなかに入り、最初にこぼれた言葉は「あ、明るい。」だった。



北向きの玄関は、ともすれば薄暗くなりがちだ。
けれどこの家では、階段のFIX窓と廊下の掃き出し窓から光がやわらかく集まり、まるで光のたまり場のような空間になっている。なんだかこの家に招かれたような気持ちになる。
この廊下の窓辺に腰掛け、釣り具の手入れをしたり、植物のお世話をしたり……半屋外でできることのイメージが浮かんでくる。



ダイニング・キッチンへ足を進める。
清潔感のあるシステムキッチンは収納たっぷりで使いやすく、お掃除もしやすそう。
正面に窓があるおかげで、晴れた日なら電気をつけなくても心地よく過ごせるだろう。
窓台には、小さな鉢植えを並べてみたくなる。



キッチンからリビングを眺めると、南面の窓いっぱい陽光が差し込む。
窓辺に近づいたそのとき、電車が走り抜けていった。



リビング隣には床の間のある立派な和室がある。
床の間というと、本来は掛け軸や生け花を飾るような格式高い場所。
現代の暮らしでは持て余してしまうイメージもあるかもしれない。けれど、使い方はもっと自由でいい。
間接照明を添え、讃岐の工芸品やお気に入りのアート作品を飾る。花屋で目を奪われた一輪を生ける。
いぐさの香りに包まれながら季節や自然を感じる時間は、この家の日常を少しだけ特別なものにしてくれる。



2階には続き間の洋室が2部屋、和室が1部屋。
クロスや床仕上げはリフォーム済みのためぴかぴかで気持ち良い。
せっかくなら、ここに和モダンな照明器具を下げてみようかな。
家族それぞれの「好き」を持ちより、この家を少しずつ育てていく。



空が見える位置にベッドを置きたいな。晴れの日も、雨の日も。その日の空を見上げながら、一日が始まる。
なかでも出窓のある洋室は、家族のなかで一番人気の争奪戦になるかもしれない。



水回りはすべてリフォーム済み。
キッチンも、バスルームも、洗面所も、トイレも、気持ちよく新しい暮らしを始められる。
都市ガス仕様なのも、毎日の家計にはうれしい。



玄関横の小さな庭では、プチ家庭菜園ができるだろうか。
水道の蛇口もあって使い勝手がいい。泥だらけになった長靴や運動着は、まずここで洗ってから家に持ち込もう。


特別豪華な設備があるわけではない。
けれど、光が入り、風が抜け、季節がそっと暮らしに入り込んでくる。
好きなものを飾り、小さな庭を育て、窓の外を走る電車を眺める。
そんな何気ない毎日を、自分らしく、自然体で積み重ねていける家。
ここには、そんな暮らしが待っている。



<基本情報>
所在地:香川県高松市木太町3164-12
交通:JR高徳線「木太町駅」徒歩5分/バス停「詰田川」徒歩5分
築年:1987年(昭和62年)1月(築39年)
構造:木造2階建て
駐車場:有り
現況:空家
引渡:相談
取引態様:媒介
リノベーション履歴:2025年(令和7年)12月 キッチン・浴室・トイレ・洗面所・給湯器・全室クロス張替え・床・建具

<土地情報>
土地面積:110.12 ㎡(公簿)
建物面積:96.51 ㎡
間取り:5DK

<設備>
ライフライン:上水道・下水道・都市ガス
設備:コンロ3口、オートバス、温水洗浄便座、シャワー付き化粧台、モニター付きインターホン
備考:更新日2026年7月28日

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