文学な不動産

懐かしさが溢れる、青い瓦の屋根の小さな家

この家が建てられた昭和51年と言えば高度経済成長も終焉が見えつつ、オイルショックを間近に不安定ながら日本は経済の安定期に移行していた時期です。

私はこの家が建ったころには小学校に通い始めたところくらいかな。

小さな家がたくさん周りに建っていたのを記憶しているし、友達も「家を買ったから引っ越すね」と何人かが転校していったのを思い出します。

何とも言えない懐かしさがこの家からは伝わってくる。

紐暖簾(ひものれん)、数珠暖簾(じゅずのれん)のようなものが当時の物そのままで残ってました。

低くて収納力のない下足入れに電話の配線、もたれかかると背中に綿が付く壁、床でオセロや将棋が出来るんじゃないかと思う床材の柄…

これぞ「THE昭和」ですよ。

少しでも光を取り入れようとした摺りガラスの建具。

サッシは画期的だなと思います。

下の方がすりガラスで上の方が透明ガラス、和室なんかで座る場合や昼寝の時は外からの目線が気になりません。

今の時代は全部透明ですしね、こういうデザインのサッシはまた流行るかも。

照明器具はオレンジや緑の物が多かった。

吊られた紐がたぶん1回も掃除されていない、だって階段の上だから掃除が大変だしね。

昭和の蠅取り紙の雰囲気があります。

この時代は大体の家の冷蔵庫の色も緑色だったし、照明器具は写真のようなオレンジに緑と黄いろの三色の物もあった。

この青い屋根がね、なんか良いんよ。

昭和レトロな家、どんな風にリノベーションされるのかな?

買ってくれる人は昭和を知らない世代の人に買ってもらいたいな。

そんなこと思ってます。

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